キッチンの寿命は少なくとも20年間と言われています。 しかし、キッチンを使い続けるうちにユーザーからのニーズが変化していくことをキッチン購入の時点ですでにお考えですか?ブルムでは、ニーズ調査の研究用ツールとして「エイジ・エクスプローラー」の特殊スーツを活用し、キッチンユーザーの観点からのニーズ調査を行っています。
2008年8月(ヘキスト / オーストリア)
高齢になって身体の動きが制限されたときに、ごくふつうのキッチンでの作業がどのように感じられるかをキッチン購入の際に考慮に入れている人はあまりいません。 例えば、関節が動かしづらくなったり、ものを簡単につかめなくなったり、イスに上って高い所からものを取り出す作業がすごく危険に感じられたり。 同様に、ベースキャビネットの扉を開けるために身体をかがめる作業も大変です。 背中や腰、膝への負担が非常に大きく、長年に渡って続けるうちにユーザーの身体に痛みが生じてきます。
「エイジ・エクスプローラー」を活用して理解を深める
オーストリアの金具メーカーであるブルム社は、キッチンでの作業を快適にするための製品を開発すべく、長年にわたってあらゆる年齢のキッチンユーザーを対象に含めたニーズ調査を続けてきました。 調査で活用する最新ツールが、「エイジ・エクスプローラー」です。 この特殊なスーツを着用すると、老齢化の自然プロセス、またはその他の原因による身体制限で筋力が低下して腕や脚の動きが徐々に辛くなった状態を感覚として経験することができます。 特殊グローブの内側にはマジックテープが縫い付けてあり、若いときのようには手先が器用に使えなくなる関節炎の状態をシュミレーションしています。 特殊マスクにより視界が狭まるとともに、色の識別も難しくなります。 特別仕様のヘッドフォンによって、音声や物音が聞こえにくくなります。 スーツを着用した人は、身体の動きが制限された状態でのキッチン作業がどのように感じられるかを数分のうちにリアルに実体験することができます。
家具の寿命が続く限り快適さを提供するアイデア
これらの調査結果から、どの年齢のキッチンユーザーにとっても快適に使える金具製品のアイデアが生まれてきます。 キッチンでの作業を快適にしつつ個人の使用ニーズにも対応するキッチンのコンセプト「ダイナミックスペース」はその一例です。 ダイナミックスペースの最も大切な基準は、十分な収納スペースを確保する、キッチンでの作業の流れに合わせてキッチンゾーンを分類する、そして収納物がそれぞれふさわしい場所(つまり、実際にを使う場所、すぐに取り出せる場所)に収納されていることです。 特に重要なのがキッチン家具の装備で、例えば、一番奥まで楽に取り出せる全開型引出しや、作業中は扉が開いたままのため作業の邪魔にならないフラップシステムなど。
若いうちには問題なくても高齢になると使いにくくなってくるのが・・
ベースキャビネットの開き扉。 引出しシステムならどんな年齢の人でも快適に使えます。
(写真: Blum_DS0051)
「エイジエクスプローラー」を利用して、ベースキャビネットを全開型引出しに変えたときの人間工学的メリットが実際に体験できます。
(写真: Blum_DS0049)
引出しの内仕切りシステム「オルガライン」なら角が丸くなっているので、フォーク・ナイフ類や小物を取り出しやすくなります。
(写真: Blum_DS0050)
特殊マスクが、視界が狭く色の識別が難しくなった状態をシュミレートします。
(写真: Blum_DS0071)
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